ブックレビュー
和紙 ちぎり絵のポエジー―森岡ケイ子オリジナル作品集―
森岡ケイ子著(中日出版社)1905円+税
個人が丹精込めて作り上げたちぎり絵の作品集である。猫と風物のある可愛らしい絵、四季折々の風景、グラバー邸などの名所など
仙之倉山荘あれこれ―創建75周年記念資料集―
群馬大学工学部山岳部OB会著・仙ノ倉山荘資料編集委員会編集
新潟県南魚沼郡の山中、谷川連峰の狭間に真っ赤な山荘が存在する。群馬大学山岳部の「仙之倉山荘」であるが、1934年創建で76年の歴史があるというから驚きだ。
NHK集金人の光と影 ~1/6の自分史~
谷口斗樽著(武田出版)819円
2004年、プロデューサーの不正経費問題に端を発し、不祥事が次々と明るみになったNHK。以後、受信料の未払いが急増し、制度の見直しを求める声も上がっている。
本書はそのNHK受信料の集金業を1991年から00年まで行っていた著者の回顧録である。
姉弟物語 姉は文学・弟は武道家
嘉穂ミエ著(樂書館)
「普通に生きることは難しい」、多くの人は自らの人生を振り返ると、そう感じるのではないだろうか。
著作を数多く出版している書き手がつづった自分史であり、12歳年下の弟との物語である。
いじめを解消し、日本一、世界一の学級をつくる教育法
山田栄一著(文芸社)1260円
38年間の教員生活を送った著者はいじめも低学力も存在しない学級づくりを実現した。本書にはその経験とメソッドがつづられている。
詩集 塔の鐘
加藤幹二朗著(詩人会議出版)2000円
詩集というと、風景や自然などを眺め沸き立った感情をしたためる「叙情詩」を連想しがちだが、本書収録の詩の多くは宗教の歴史や現実を描いており、日本には珍しい「叙事詩」の形式に近い。
私と共産党の戦後六〇余年 真貝秀二随筆集
真貝秀二著(雑草出版・あかつき印刷出版部)
日本共産党は1922年の結党以来約90年、戦前戦後終始一貫し、反戦平和の旗印を貫いてきた。約1世紀に渡る日本共産党を支え続けたのは地を這うような活動を民衆とともに行ってきた党員たちである。