リトル・アマゾンの船旅
タイで“グリーンツーリズム”-3-
カオラックから20キロほど離れたタクアパという田舎町で、リトル・アマゾンと呼ばれるタクアパ川をボートで巡る。船着場から狭い水路のような川がジャングルの奥に消えていくのが見える。
ボートに乗ると目線が水面に近いので、川を這って進むような感覚になる。よどんだ土色の水、岸のぬめっとした土、頭上に覆いかぶさる樹木や葉、昼間なのに薄暗く、木漏れ日が光の筋をつくっている様は確かに“アマゾン”を連想させた。
バニアンツリーという樹木が生えているが、その枝から根が水面に向かって垂れ下がっている。岸に沿って生えているニッパヤシの葉の間から漏れた夕暮れ近い日差しがボートを突き刺す。
狭い水路から突然、視界が開けた。同時に強い日差しでじりっと肌が焼けるほど暑くなった。幅50mほどの川に出たのだ。
ここから先、マングローブ林が広がる水路を行くこともできるそうだ。
▽続く
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