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「骨盤おこし」で身体が目覚める 一日3分、驚異の「割り」メソッド
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りらいぶジャーナル
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『サンダカン八番娼館』『サンダカン八番娼館』
東南アジア諸国との結び付きが当時とは比較にならぬほど緊密になった今日、本書の持つ意義は大きく、ここから学ぶべき点は多々ある。「サンダカン八番娼館」は映画化もされ、多くの方々に読み継がれていることからここではあえて言及しない。幕末から明治にかけて、誰よりも早く外地に渡って行った底辺の女性たち「からゆきさん」の生き様を追ったノンフィクションであるが、同時にこれは人間の尊厳を謳った作品である。当時は実在の彼女たちから話を聞ける最後の時代であり、著者が天草における3週間に渡る同居取材の後、「からゆきさん」であったおサキさんと別れる朝の場面は忘れがたい。 本書発表後、サンダカンで長い間熱帯の草木に埋もれていた「からゆきさん」たちの墓が見つかる。草木に埋もれた墓が望郷の念に反し、すべて日本に背を向けて建っていたという事実が哀れで悲しい。 著者はサンダカンからシンガポール、更にクアラルンプールからジャワ、スマトラまで旅をするのだが、この続編は優れた東南アジア紀行として読むことができる。最終章「東南アジアと日本」の中で語られる内容はこの地域を旅する私たちの誰もが心の中に持っていたいものである。本書について著者は「偶然の出会い」から始まったと記すが、その「偶然」は神の導きなのであろう。 丹念な取材に基づき日本を支えた底辺の女性史は著者渾身の筆と相まって、著者にしか書くことのできぬ「必然」に昇華され、現代日本文学において輝かしい金字塔となった。 ◆バックナンバー 【小田俊明】旅行作家。大手エンジニアリング会社に在職中、中東を中心に世界各地の大型プラント建設プロジェクトを歴任。早期退職後、2002年より執筆活動に入る。タイでは同国政府観光庁他の要請により、日本人にまだ知られていないタイ各地を巡り、その魅力を現地バンコクの情報誌等を通じて紹介。中高年層にも向く新しい切り口の紀行エッセイとして『ウィエン・ラコール・ホテルの日々』(文芸社)にまとめる。本ウェブにコラム「まだ見ぬ癒しのタイランドへ」連載中。 |
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