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りらいぶジャーナル

卒業生ら夢の実現へ

俳優としての一歩踏み出す
明治座アートクリエイトがプロデュース

 演劇人育成を目指し、今年開講8年目を迎えた明治座アカデミーを運営する明治座アートクリエイトが3月5~7日、都内で卒業生らによる初の同社プロデュース旗揚げ公演を行った。作品は田井洋子作、大河内日出男構成・脚色・演出による「一粒のいのち」。明治時代後半、産婆から産科医へと移行する時期に命の誕生に立ち会う人々の様々な思いと生き様に触れる物語だ。同作品は1981年に明治座で京塚昌子、中村富十郎、山岡久乃らによって上演されたもの。

 アカデミーではこれまで、「若いころの夢を実現したい」と演劇の世界に飛び込んだ多くのシニア層を含む850名以上の卒業生を輩出してきた。1年半のレッスン修了後も明治座に俳優として登録でき、ワークショップなどで研さんを積みながら活躍の機会を得ることができる。今回の公演もそうした夢の実現を図る場となる。

 同社では5月8日にも次回作として泉鏡花作「海神別荘」の公演を予定している。
(2010.03.14)