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りらいぶジャーナル

クラシック音楽の魅力伝える

貴重な研究資料を編さん
フランス音楽文化研究会

 「指揮者による演奏の相違」に始まり、ピアニスト、ヴァイオリニスト、ボーカリストらの奏でる音楽のCDを視聴し、音楽そのものや音楽家について詳細な解説が記載された「フランス音楽文化愛好会」会報。執筆しているのは京都在住で同会代表の村上和男さん(82)だ。

 フランス音楽文化愛好会はクラシック音楽を愛してやまない村上さんが10年前に立ち上げた会である。「もともとクラシックが好きだったのですが、特にフランス音楽に関心があって、フランスの音楽文化をアピールしたいと思ったのです」

 20年ほど前にも音楽雑誌に記事を執筆したり、最近ではクリスティアン・グボー著『フランスのヴァイオリニスト ジャック・ティボー』(創英出版)など訳書を3冊出版したりしている。
「レコードからCDになりましたが、記録が大事なので、残しておきたいものを細かく紹介していくことが必要だと思っています」

(会報誌と研究資料のリスト)
 そこで会報に加えて研究資料をも作成し、会員に頒布している。村上さんとティボー研究者の殿木敏達氏によるジョルジュ・エネスコのヴァイオリン・レコードの記録、フランス音楽研究の第一人者、松本太郎氏の論文「フランス音楽の特質」の収録などフランス音楽を愛好する者にとっては貴重な資料がそろっている。

 さらにオーディオ類やCDクリーナーなど細かい目配りもみられる。「オーディオは高価だからよいとは限らない。実際に自分の耳で聴いて選ぶことが重要」という。
「これからもいい資料を作って、みなさんに読んでいただき、参考にされるよう全力を注ぎたい」
 関心のある方は同会電話075-841-8020村上さんまで。
(2010.01.14)