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りらいぶジャーナル

穀菜食で病気にならない体をつくる

佐藤成志著(廣済堂健康人新書)840円

 飽食の時代といわれて久しいが、余り余るほどの食は果たして日本人を豊かで幸せにしてくれたのだろうか。確かに食べることの楽しみは増えた。私たちの舌や胃だけでなく、彩りや香りといった五感を満たしてくれる。だが、同時に生活習慣病との闘いも壮絶極まる。著者の佐藤成志氏が指摘するように、「何でも食べるから病気になる」のだ。

 氏が推奨する「穀菜食」を実践するために、その理論だけでなくレシピも掲載している。なぜ玄米なのか、穀類なのか、そして緑黄色野菜なのか。さらにみそやしょう油などの発酵食品、海藻類といった身近な食べ物にこそ、私たちの体に必要なものがあると改めて思い知らされる。