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りらいぶジャーナル

小麦から健康食品

20年の研究を商品化
タカ企画

 体内に侵入する病原体から身を守るためには免疫力が重要となる。その免疫システムの一部を担うマクロファージに着目した研究者が天然物からマクロファージを活性化する物質を探り出した。

「東京大学名誉教授の水野伝一先生が20年におよぶ研究の末、一般の食品の中から見つけ出しました。それが小麦発酵抽出物(ソマシー)です。さらに徳島文理大学健康科学研究所教授で香川大学医学部客員教授の杣源一郎先生がこの研究をされており、徳島文理大発のベンチャー企業として自然免疫応用技研株式会社を設立、健康食品としての素材を開発しています。同社は経済産業省と四国経済産業局が行う『新連携事業』にも認定されています」と、この素材から商品を共同開発したタカ企画の髙松智社長。髙松氏自身も発酵工学を専門とし、製薬会社での研究職経験もある。

 また大学研究者、医師、薬剤師、管理栄養士らで組織し、健康食品や素材の機能性についての調査分析を受託事業とするNPO法人環瀬戸内自然免疫ネットワーク(高松市)においてソマシーが品質保証を受けている。髙松氏は医薬品などの品質管理基準GMPを健康食品にも取り入れるべきで、さらに医薬品のエビデンス(治療効果の根拠)とは異なる評価が必要だという。

 同社が共同開発した商品はソマシーを主成分に乳酸菌EC12、杏仁末、天然ミネラル成分などを含むチュアブルタイプの「世界の長寿村からの贈り物」(60粒、7350円=左写真)。ソマシーに加え、インド・スリランカの伝統医療アーユルヴェーダで糖尿病治療に用いられている植物サラシア、ビタミンB群を配合した粉末タイプの健康茶「サラソマ茶」(60本、9240円=右写真)。
(2009.11.19)