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りらいぶジャーナル

<24>教えることは自分を見つめるチャンス

 半年で3つのクラスを受け持つことができました。クラス色とでもいうのでしょうか、それぞれクラスの雰囲気がまるで違うのがとても面白いです。と同時に、漠然とは意識していましたが、同じ教育方法ではダメなんだ、ということを痛感します。半年かけて何とか作成した授業のストックもクラスごとに改善したり新たに追加したりしなければならないので、それなりに大変です。けれども、学生たちが思いもよらないことを言ってくれたりやってくれたりするのが本当に面白いのです。

 自分が教育者に向いているとは到底思えませんが、反応が目の前に見えるこの状況はある意味怖いと同時に、自分を見直すことができるいいチャンスのような気がします。

 この半年の間に、日本では考えられないような出来事に多数直面しました。中国をもっと知りたい、そう思っていましたが、知れば知るほどますます分からなくなる中国。中国の人に聞いても「分からない」という答えが返ってくることが多いので、きっと理解しようとするほうが間違っているのかもしれません。「中国特色」、この一言に要約される様々な文化を理解できないまでも、たくさん見て感じたいと思っています。

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さんべ・きょうこ●短大卒業後、ホテルなどでのブライダル関係のプロデュ-ス会社を経て、ソフト開発会社での開発デザインおよび新人マナー研修業務などを歴任後退職。在職中に中国に魅せられ、北京や山東省を中心に度々訪問。開封市(河南省)での短期留学や大連への2カ月の出張経験などを持つ。