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りらいぶジャーナル

健康・生きがい実現の場提供

メガロスのクラブ内サークル「倶楽部100」
“生涯青春”キーワードに

 退職しても元気に生きがいを持って生きられる。そんなリタイア層の価値観に合ったコミュニティを作ろう――。そんな思いで立ち上げたのがフィットネスクラブのメガロス(東京都新宿区)だと山﨑徹社長。現在、首都圏を中心に23店舗を展開しているが、その利用者の3割は60歳以上で、さらに増加する傾向にあるという。

 「そもそもメガロスを創業するとき、私の頭のなかで、すでに15年後の日本、つまり今の日本をイメージしていました。当時私は43歳でしたが、その一回り上の方々が退職後どのように充実した第2の人生を送ることができるのか、それを考えると、生きることの喜びを伝えられることが必要だと思ったのです。そういう人たちが集う場としてまずは健康、フィットネスだとひらめきました。それが私に与えられた使命だと感じたのですね」

 実際、毎日朝から夕方まで弁当持参で通うシニアの姿も多いという。

 さらに、そのクラブ内に「倶楽部100(ワンハンドレッド)」が発足して11年経った。倶楽部100とは「100歳まで元気で健康づくりをし、自己実現を図る」という目的で作られたクラブ内サークル。その発想も山﨑社長の経営理念を具現化したものだ。この倶楽部では週2回、スタジオやマシン、プール、テニスコートなどを使い、介護を必要としないアクティブな生き方のできる運動指導を行うトレーニング会のほか、健康セミナーや1日バス旅行などさまざまなイベントを実施している。また、ダンスや太鼓などサークル活動も盛んで、全店合同の発表会やパーティーなどでその成果を披ろうしている。
倶楽部100の懇親パーティーでは店舗ごとにダンスや寸劇などが披ろうされる(6月4日、横浜市で行われたパーティーで)

 「シニアにとっての不安は健康と孤独。でも、コミュニティさえあれば、同じ悩みや不安を共有し合えます。またフィットネスを通じて健康になることを第一義的な目的に集まっている同志であれば、心身ともに健康で前向きな生き方を考えるようになり、生きがいを見つけることもできる、つまり人生そのものを変えることができる。そんなフィットネスを軸とした生きがい創りを私は『ビヨンド・フィットネス』と呼んでいます」

 会員は女性が圧倒的に多いという。ただ、特に仕事一筋で生きてきたリタイア層の男性にとって、退職後の居場所は重要。健康で生きがいを持った生き方を実践するためには、こうしたコミュニティが必要だ。
(2009.6.11)