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りらいぶジャーナル

波濤の果て 中江兆民のフランス

鮎川俊介著(郁朋社)1575円

 自由民権運動から自由党創設に参画、機関誌「自由新聞」の主筆となった明治の政治思想家、中江兆民を描いた著者による4作目である。

 中江兆民が岩倉使節団の一員となってフランスに留学した。60名からなる留学生たち、そしてパリ、リヨン、ロンドンでの出会いが、またヨーロッパの街並みが兆民青年を刺激する。
 著者のブログ「幕末・明治の日本を歩く」を合わせて読んでいくと、最近の取材状況もわかって興味深い。