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りらいぶジャーナル

演技ににじみ出る人生経験

明治座アカデミーが卒業公演

 若いころの夢を実現したい――。そんな思いを抱いているシニアも多い。その一つとして演劇がある。
 5月9日、東京・浅草公会堂で行われた明治座アカデミー(明治座アートクリエイト、東京都中央区)第9期生卒業公演では、40~70歳が在籍するミドルシニアクラスを含む68名が舞台を踏んだ。演目は田中澄江作「はる・あき」から「教員室―チェリブラッサム」など3作品と宇野信夫作「弥次喜多世に出る」の4作品を上演した。緊張感と同時に、生き生きとした解放感が伝わる舞台となった。
(左写真=「教員室―はる」の一シーン)

 同アカデミーは第9期までに1000名近くの卒業生を輩出している。その7割以上が50代以上の女性だ。事務局では「若いころの夢がどうしてもあきらめられないという方が多い」と話す。「人生経験が演技に表れる。演技に対する一生懸命さが見る人に感動を与えている」とシニア生の姿を評価する。
(右写真=「弥次喜多世に出る」の一シーン)

 卒業後は明治座に登録し、舞台などに出演する機会を得たシニアもいる。また卒業生同士で劇団を立ち上げるなど、積極的に表現活動に取り組むグループもあるという。
 明治座アカデミーでは2009年11月から2011年4月までレッスンを行う第13期生を募集中だ。
(2009.5.23)