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「骨盤おこし」で身体が目覚める 一日3分、驚異の「割り」メソッド
りらいぶジャーナル
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埼玉・見沼の原風景を描く武笠三の唱歌を絵で表わした武笠昇さん 「雪」「案山子」「日の丸の旗」などおなじみの唱歌。歌えば詩に描かれた日本の原風景ともいえるべき情景が頭に浮かぶことだろう。 これらの詩を書いたのは武笠三。彼は明治4年に浦和県三室村宮本、現在の埼玉県さいたま市緑区宮本に氷川女體神社の神主の長男として生まれ育った。後に埼玉県立第一中学校(現埼玉県立浦和高校)で教壇に立ち、明治41年からは文部省国定教科書の編さんを担当した。そして明治44年発行の尋常小学校唱歌として先のほか「池の鯉」「菊の花」を作詞し、掲載されたのである。
黄昏時、収穫を待つ黄金色に輝いた広い田んぼに、わらを燃やす幾本もの白い煙の筋が立ち上る。案山子はそれを見守るようにしっかりと立っている。案山子の向こうには氷川女體神社の鎮守の森、その空には「カアカア」と鳴きながらカラスが舞う。 「案山子とカラスの葛藤。そして対となった案山子と神社。神社が田んぼを守る、それを受けて案山子も田んぼを守る、そんな情景を描きたかった」 「子どもたちに見てほしい。私も何もなかった時代に、遊びでも何でもないものから創造するということを自然とやっていました。そういう学びが必要だと思います」 最近では三室の歴史を学ぼうと、学識者や郷土史研究家、学芸員、古い地主らと集まるのだという。「我々の歳になると、どうしても地元の歴史や文化を知りたいという欲求が高まるようですね」 武笠さんは子どものころから絵が好きだった。当時は横尾忠則らのグラフィックデザインが花形だったが、平面表現が好きな武笠さんはイラストレーションの世界に入った。 「学校を出てからフリーになりましたが、『婦人画報』のなかで著名人の随筆のページに小さなカットを入れる仕事が最初でした」 「この地域の原風景を題材に絵と随筆を書いていきたい」 ●『歌声が聴こえる 武笠昇唱歌画集』武笠昇画・文(さきたま出版会)2100円 □my Book my Life バックナンバー |
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