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りらいぶジャーナル

組織から個人へ

「りらいぶ塾・心のリセットプログラム」
R&I、モニターセミナーを実施

 NPO法人リタイアメント情報センター(R&I)は、退職者がより自分に適した仕事や生きがいのある現場を発見し、個々の経験や能力を有効に発揮できるよう支援する「りらいぶ塾」を「心のリセットプログラム(仮)」として今春スタートさせる。
 サラリーマンが長年勤めてきた会社や団体などの組織を離れ、個人として人生の再スタートを切るときに、完成された組織やシステムのなかで培われた「成熟した思考や判断力」が、実は一個人、つまり一人の肩書きのない自分としての発想に立ち返ることを妨げてしまっていることが多い。そこで組織人から一個人への「心のリセット」が必要になる。

 プログラムは2部構成となっており、一つはビジネスプロデューサーとして中高齢者の退職後の起業支援などを手がけている黒川ゆかり氏が開発した自己発見型のセミナー。もう一つは演劇的手法を取り入れた自己表現型ワークショップ。こちらは有名劇場が主催するシニア向け演劇スクールの協力を得て開発されたもの。

 修了生にはR&Iが推奨する事業者による国内外で経験できる優れた実践プログラムが紹介されるほか、継続して情報交換や仲間づくりのための交流の場も提供する。

 R&I事務局では今春、モニターセミナーの実施に向けて準備を進めている。現在、行われている退職者向けセミナーの多くは最初から具体的な人生設計やマネープランに偏りがちで精神面には触れられていない。心の問題を重視した「りらいぶ塾」の成果が注目される。
(2010.1.15)