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りらいぶジャーナル

外国人児童への日本語指導者を育成

講座を開講、教職経験者、シニアらに参加呼びかけ
インターカルト日本語学校

 インターカルト日本語学校(東京都台東区)は今秋、地域の外国人に日本語を指導するための方法を学ぶ講座を開講、教職経験者らに呼びかけ、指導者を育成する。現在、特に在日外国人の子どもに対する学校現場での支援が求められている。同校では教職経験のあるシニアなどに呼びかけ、地域での活動のきっかけづくりを提供する。また、日本語ボランティア経験者を対象に、指導方法をブラッシュアップする講座も開く。

 今回の講座は文化庁の日本語教育委託事業で、インターカルト日本語学校が主催するもの。両講座とも日本語教師養成講座修了の有無は問わない。

 「日本語指導者養成講座」(※詳細はpdfファイルをダウンロード)は教員退職者や現職教員、地域の外国人の子どもに対する指導に興味のある人を対象とする。10月3日から全10回の講座。在日外国人児童の教育現場を知る大学教授や実践指導を行っている小・中学校教諭、高校への進学指導を実践する市民活動家ら専門家の講義を受けることができる。同校では「子どもたちの来日の背景を知ることが大事。そのうえでの日本語教育の実践法や楽しい授業の仕方を伝えたい」と話す。
 同講座修了後は台東区を始め地域の学校教育現場などで外国人児童の日本語指導に当たることができるよう、行政と連携していく予定だ。

 また、原則2年以上の日本語ボランティア活動経験者を対象に、指導方法をブラッシュアップさせるための講座「現職日本語指導者のための実践講座」(※詳細はpdfファイルをダウンロード)も同時に開く。10月3日から全10回。子どもから大人まで幅広い外国人に対する実践的な日本語指導力をワークショップ形式で養う。主に同校講師らから漢字や発音、表現などの指導方法を学べるほか、日本語学習者の立場を理解するために韓国語を直説法で学ぶ体験も行う。

 いずれも受講は無料で、先着20名。詳しくはインターカルト日本語学校、電話03-5816-5019(担当:谷口)まで。
(2009.8.7)


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