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りらいぶジャーナル

金秋祭で実感 経済発展著しい肇慶市

若者の日本語熱高く
大場洋司【R&I 国際人材交流部会長】

 肇慶市の経済発展を誇示する行事「金秋祭」に参加した。これは毎年12月に開催されているもので、肇慶市に関係する企業が招待される。移動用のバスが60台近く動いていたので 招待客は2400名近くと想像された。香港や台湾に次いで韓国、日本の順で多くの企業が参加している。

 25年前、かつてはさとうきび畑だった肇慶高新区(長さ35キロ、幅17キロ)の広大な面積の土地が工場地区として完成し 積極的に誘致した結果、完売したそうだ。5年後には肇慶市は農業都市から工業都市へ変貌するだろう。乾電池工場の建設予定地で日本でいう地鎮祭があったが、そこでの説明では従業員2千名だそうだ。

 また、隣接地にはマンション群が建ち、5年後の人口は相当急増していることだろう。私が知るところでは、日本からは東洋アルミニウムが進出、今年から創業を開始するとのことで、式典のなかで同社社長が祝辞を述べていた。


 金秋祭後、肇慶華洋外語学校恵州校を視察した。肇慶市から車で3時間半、東芫市(特別区で工業都市)に隣接する園州という温暖な場所にその学校はあった。生徒数は200名くらいで全寮制、日本語クラスは2クラスあり、15歳以上の生徒約20名に囲まれて 楽しい一日だった。

 また、40分授業を経験した。好奇心旺盛な生徒たちからは「地震は恐いですか」「新幹線に乗ってみたい」「桜はきれいですか」「富士山は?」などとさまざまな質問が飛び出す。私の日本語がどこまで通じたか疑問はあるが、会話にはあまり不自由しなかった。一日中、日本語の学習しているので、進捗は早いと感じた。
(2008.12.26)