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りらいぶジャーナル

津波被災者を支援する“さをり織”プロジェクト

 2004年、スマトラ沖地震による津波の甚大な被害を受けたタイ・カオラック。バンムアン村には当時、タイ最大の避難キャンプがあった。ここに07年2月、日本の外務省「草の根・人間の安全保障無償資金協力」により「さをり研修センター」が完成した。

 さをり織とは大阪で誕生した現代織物で、80年代後半にタイでも紹介された。織る作業そのものに祈りやヒーリング効果があるとされ、阪神淡路大震災の被災者の心のケアにも取り入れられた。

 バンムアン村が津波に襲われたときに、タイ在住の日本人僧侶、アーチャン光男ガベサコー師が被災者の心のケアのためにプロジェクトとして始めた。やがてそれは手に職を付けるための自立支援プロジェクトとなった。

 ここで作られたストール、バッグ、財布などは現地のほか、草の根支援を行う日本のNGOやタイ雑貨ショップなどで販売されている。