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りらいぶジャーナル

いじめ加害者の親演じる

明治座アカ卒業生ら公演

 明治座アカデミー出身のシニア演劇人ら有志が挑んだ畑澤聖悟作品「親の顔が見たい」。

 舞台は都内カトリック系私立女子中学校会議室。いじめが原因で自殺した井上道子の遺書に名指しされた加害者生徒の親たちが集まっていた。しかし、真相究明どころか、それぞれわが子を庇護することに終始する。身勝手の親たちの言動に、親の真の顔が見えてくる。

 現役教師でもある劇作家の作品だけに、その描写はリアルでシリアスすぎるくらいだ。登場する親それぞれに背景があるように、演ずる者それぞれの歩んできた人生や考え方が、学校を舞台とした事件という設定ににじみ出るような印象を受けた。ただ、現代の親とやや年齢の高い演者とのギャップを多少感じてしまった。
(2011.06.04)