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りらいぶジャーナル

お世話になった方に恩返ししたい

役員として、日本語教師として働く
――馬場章介さん(NPO法人南国暮らしの会関東支部長)


 生まれも育ちも東京下町の馬場章介さんは「退職後、自分ひとりでどれだけのことができるか、海外で冒険してみたい」と考えていた。「海外旅行は経験していますが、落ち着いて現地の人と接しながら生活してみたかったんです」

 そして退職してすぐにカナダ・バンクーバーに6カ月滞在した。ホームステイしながら語学学校に通ったのだ。その間にもモントリオールやアメリカにも足を伸ばした。「そこで海外生活のノウハウを獲得できました。一人で動き回ることも苦にならなくなりましたね」

 けれども、有意義な海外体験ができたのは退職前からの用意周到な準備があったからこそだ。関係する本を読み、自分なりに研究していたところ、NPO法人南国暮らしの会の存在を知った。さっそく入会し、1、2年ほど勉強して実践に踏み切ったという。
 そして今年からは関東支部長を務めている。「お世話になるばかりでなく、お手伝いをしようと思います」

 「楽しく仲良く情報交換」をキャッチフレーズに世話役として活躍している。毎月開催のサロン会は友人を作ることと情報交換をする場。会員に少しでもプラスアルファになるような情報提供を考えたいという。会としての運営にも「なるべく多くの人にお手伝いしてもらうことが必要」と考えている。

 さらに、初めてのカナダで現地の人たちに世話になった恩返しをしようと、馬場さんは今、日本語教師をめざして勉強中だ。
(2008.10.31)