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りらいぶジャーナル

退職者らの力 導き出したい

黒川ゆかりさん

 仕事を通じて自分には何ができるのか――。黒川ゆかりさんはキャリアを重ねながら常に考え続けてきた。

 長年勤務していた外資系証券会社を辞めた後、バイオベンチャー企業に勤め、社会的な貢献を願う研究者たちと仕事をする機会を得た。そこには優れた技術やアイデアがあったが、その技術をいかにビジネスとして世のなかのために生かしていくかというプロデュースをする人がまだまだ少ないということに気づいた。

 「私はこうした方をサポートしていく仕事がしたいのです。特に食と健康に関わり、何をしたいのかが明確な方には、熱意をもって具体的なアイデア提示と実現化のお手伝いをさせていただきたい。また退職後、何をしていいのか思案している方には、どうすればいいのか目標設定から一緒に考えていきたい」

 黒川さんは異業種交流会にも顔を出し、退職者らの心の広さに触れた。彼女は年代的にも若年層と高齢者層との接点になるという役割も果たせる。そして今年、ビジネスプロデューサーという新しい肩書きで、一歩を歩み始めた。
(08.10.01)