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りらいぶジャーナル

<最終回>1年の先生生活を終えて

 とうとう、最後の出勤日です。まだ「感想文」を書いてくださいという宿題が残っているのですが、取り合えず終了です。

 先生って大変なんだなあということをつくづく感じました。私自身、予備校を含め、小学校から短大まで様々な先生に教わってきましたが、今になって本当に頭が下がる思いがします。日本語教師というのは日本についてたくさんのことを知らなければならず、アニメや流行歌から、車にスポーツ、日本各地の文化や歴史まで、学生それぞれが違うことに興味を持って質問してくるので大変です。いろいろな質問を受けるたびにインターネットを調べながら、私にはまだまだ人生経験も物事に対する興味や趣味も不足しているなあと感じました。

 もし、私がこの先、またこの職業を選ぶことがあるとしたら、それは10年か20年先になると思っています。自分の中身が豊かになったとき、初めて自信を持って「先生」と呼ばれることができるようになるかもしれません。

 若い学生たちの人生はこれからですが、いつかどこかで成長した彼らともう一度会ったとき恥ずかしくないように、私もまだまだ成長したいと考えています。

 陰で表で支えてくださったみなさま、一年間、本当にありがとうございました。【おわり】
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さんべ・きょうこ●短大卒業後、ホテルなどでのブライダル関係のプロデュ-ス会社を経て、ソフト開発会社での開発デザインおよび新人マナー研修業務などを歴任後退職。在職中に中国に魅せられ、北京や山東省を中心に度々訪問。開封市(河南省)での短期留学や大連への2カ月の出張経験などを持つ。