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りらいぶジャーナル

<45>スケジュールなんてあってないもの

 中国はいわゆる「スケジュール」というものを立てるのが非常に難しい国だと思います。会社だけでなく個人でもスケジュール帳を持って行動している日本人からすると、驚くような変更がときどき、いや、そんなものではありません。

 例えば、以前私が来中したばかりのころのこと、「今日の夜の授業を中止して送別会をする」なんてことはまだいいほうで、会社面接が数日後に決定したり、もともとの年間スケジュールを変更してしまったり、というようなことも度々です。

 そして面白いことは、こちらの方々はそれに慣れていることです。「いつも急で困りますね」と言いながらも、「仕方ない」の一言ですべてを片付けます。多分この環境が日本人と中国人の大きな違いを作り出していると思います。

 私が以前から感じている中国人の印象として、気が短いのか長いのかよくわからないところや、いつも実力の6~7割程度しか発揮していないように見えるところなどについて、今はまだ上手く表現できませんが、中国を理解するために必要な、大きな手がかりの一つだと感じています。
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さんべ・きょうこ●短大卒業後、ホテルなどでのブライダル関係のプロデュ-ス会社を経て、ソフト開発会社での開発デザインおよび新人マナー研修業務などを歴任後退職。在職中に中国に魅せられ、北京や山東省を中心に度々訪問。開封市(河南省)での短期留学や大連への2カ月の出張経験などを持つ。