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りらいぶジャーナル

気力・体力勝負の客室乗務

■回想~フライトに捧げた40年 -石川真澄-

 客室乗務員というと世間的には華やかに思えるようですが、実際は一にも二にも体力勝負の世界です。職場は高度1万m、富士山七合目に相当する気圧、湿度0%という特殊な機内環境。しかも仮眠を取りながらといっても、長いときには14時間もの勤務を余儀なくされることがありました。そのために私たちに課せられたことは体調管理と時差調整でした。

 時差ぼけの解消には水泳が効果的です。フライト先のホテルに到着したら、何より先にプールに飛び込みました。

 健康管理はいまだから言えることですが、私の場合、小型船舶一級免許を合宿で取得したり、中型バイクでツーリングしたり、会社の同僚とグループを結成してライブハウスでコンサートを開いたりと、機上ではお見せできないアクティブなライフスタイルを謳歌してきました。これで精神的にリフレッシュでき、結果的に体の健康管理にもつながったのです。
(ホノルルマラソンに出場)
 20代のころからスキーやサーフィン、水泳とスポーツを続けていますが、極めつけはホノルルマラソンへの挑戦です。いまから20年前に初めてエントリーし、3度挑戦していずれも完走しました。

 1966年に親善大使として初めて訪れたハワイ。初フライトもハワイ。そんな私と縁の深いハワイだけに感慨もひとしおでした。現在もこの地をベースに仕事をしています。
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【いしかわますみ】海外ライフ・コンサルタント。1968年日本航空に入社後、アテンダント(スチュワ-デス)、アシスタントパーサー、パーサーを経て、90年からチーフパーサーとして後進の指導・育成に当たり、2009年退社。40年間のフライト乗務時間は地球560周分に相当。R&I会員の横顔「日航40年のキャリアでシニア支援活動も」