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りらいぶジャーナル

<42>ストレスは自分が作り出す?

 先日の授業で、「あなたのストレスは何ですか。どうやって解消しますか」というテーマで1人ずつ話してもらいました。このクラスにはすでに2級を持っている学生が3名います。彼らは文法授業は免除となっていますが、そのうちの1人は普段からとても真面目で同じ2級の2人と比べても日本語能力が格段に高く、単語知識も豊富、非常に正しい日本語で話すことできます。

 その彼の答えが印象的でした。ストレスとは外から来るものというよりは自らが作り出すものだというのです。彼の説明によると、初めは「あいうえお」も知らなかったクラスの仲間たちが文法を理解し、簡単な会話までできるようになっているのに、自分のレベルは変わらない、というストレス。そして、家に帰ってから日本語の勉強をすることで安心し、ストレスの解消ができるというのです。のんきな私からすると、何だかかわいそうになってしまうような状況です。

 会話の授業も基本的には大多数の初心者向けの内容なので、彼のストレス解消にはあまり役立ちません。普段は本当に真面目でおとなしい学生なので気づきませんでしたが、意外と負けず嫌いなようです。

 彼の言葉を聞いてから、私は私にできることは何かを考えました。今度試しに、以前のビジネス系の授業内容をアレンジして宿題として課してみようと考えています。多少難しくても、きっと本気で向かってきてくれるでしょう。楽しみです。
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さんべ・きょうこ●短大卒業後、ホテルなどでのブライダル関係のプロデュ-ス会社を経て、ソフト開発会社での開発デザインおよび新人マナー研修業務などを歴任後退職。在職中に中国に魅せられ、北京や山東省を中心に度々訪問。開封市(河南省)での短期留学や大連への2カ月の出張経験などを持つ。