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りらいぶジャーナル

横濱幻想奇譚

城島明彦著(ぶんか社)630円

 著者はソニー勤務時代にオール読物新人賞を受賞、ソニー史上初の文学賞受賞者となり作家に転進した。東京ライターズバンク会員でもある。
 本書は横浜を舞台にした怪奇ミステリー短編集。どの作品も過去と現在の歴史が交差するなかで発生する怪奇現象と謎解きが描かれている。
 なかでも「外国人墓地の首」は展開の大胆さに驚く。「封印」はせっかくの怪物をもう少し描きこんでほしかった。横浜のカフェあたりで散歩の途中に読むとより楽しめる。