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「骨盤おこし」で身体が目覚める 一日3分、驚異の「割り」メソッド
りらいぶジャーナル
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“人生のブルー・オーシャン”にジャンプしよう――健康で“生涯青春”するためにすべきこと 今年フィットネスクラブ「メガロス」社長を退任し、新たなリタイアメント・ビジネスをスタートさせるべく起業した山﨑徹氏。健康をテーマとした事業ビジョンとリタイア後の生き方について聞いた。
そんなことを考えながら、先日私はアメリカを訪れました。そこで私の次のビジネスのヒントを見出したのです。 ブルー・オーシャン戦略――。アメリカでベストセラーとなった本のタイトルでもあるこの企業戦略論は、国際的なビジネススクールの著名教授らによって解き明かされました。いまの世の中すべてが「レッド・オーシャン(赤い海)」、つまり企業は過当競争となり、お互いに足を引っ張り合い、つぶし合い、血みどろの戦いを永遠に続けていくという社会です。私は長年フィットネスクラブの経営に携わってきましたが、この業界もいままったく同じ状況にあるといえます。 けれども、これからは競争のない真っさらな世界「ブルー・オーシャン(青い海)」でビジネスすべきだ、それもまったく新しいものではなく、既存のものでやり方を変えていくことだと著者は主張しているのです。 本書で紹介されている例で、サウスウェスト航空は徹底したコスト削減だけでなく、大手が手を出さない路線の確保などで新しい市場を築きました。サーカスの様式を取り入れたパフォーマンス集団シルク・ドゥ・ソレイユはこれまでのような動物を使った曲芸はせずにコストを落とし、すべて人間がパフォーマンスをするというものですが、その芸術性の高さが評価されています。 そこで、私がフィットネスクラブを仕事としてきた経験、特にシニア層の生きがいづくりに取り組んできたことから、彼らが一番望んでいるものにフォーカスすべきだと考えました。それが健康と運動です。 私が今回アメリカで見たビジネスのひとつに、健康と運動のブルー・オーシャン・ビジネスがありました。 アメリカで始まったコンビニ型フィットネスクラブは24時間年中無休、料金は月35ドル、どこもほぼ1キロ生活圏内が顧客のターゲットで全米1200カ所にあります。まさにコンビニ感覚で利用できるフィットネスクラブなのです。こうしたフィットネスクラブであれば様々な生活形態に対応でき、好きな時間に好きなだけ気軽に運動できる環境ができるわけです。 私はこのような気軽に運動できる場が日本にあれば、多くのリタイアメント層を呼び込めるのではないかと考えています。アメリカ人と日本人ではスポーツや運動の文化が違いますから、このフィットネスクラブをそっくりそのまま真似ることはできないでしょう。でも、運動することを習慣化することで「運動していないと不安になる」という感覚が身に付き、それによって体力を維持し、健康で元気に生きることの基本となる、ということをみなさんに教えてあげたいのです。私自身、1週間も運動していないと不安になるという強迫観念が身に染み付いてしまいました。 さらに、心身ともに健康で生きるためには自分自身の生き方「ライフスタイル」を変えることが必要です。私たちはどうしても世間体を気にしたり、他人が自分をどう思うかを気にしたりするあまり、本当に自分がしたいことを我慢してしまうことがあります。そのうえ、我慢することが美徳という価値観も植え付けられています。けれども、そういう価値観では心身ともに健康にはなれません。そうではなく、自分流の生き方を見つけ、それを信じて生きることがQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の王道だと思うのです。 リタイア後の20年、30年にこそ素晴らしい世界があります。私が提唱している“生涯青春”を手に入れるために、ぜひ“人生のブルー・オーシャン”に飛び込もうではありませんか。 やまざきとおる●1949年生まれ。野村不動産社内ベンチャーとしてフィットネスクラブのメガロスを創業、“生涯青春”を具現化するためにサークル活動「倶楽部100」を立ち上げる。2007年社長就任。09年に退職し起業。 |
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