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りらいぶジャーナル

タイで心も体も健康になる

◎タイ・チェンマイ プチ滞在
グーグーライフ・コーポレーション社長 小林亜留美さん

 タイに“プチ滞在”して右脳を活性化しよう――。グーグーライフ・コーポレーション(静岡市葵区)がめざす海外滞在の目的は心身の健康増進だ。わざわざ海外で滞在する意図は右脳の活性化、認知症の予防にもなるという。社長の小林亜留美さんは介護職の経験から健康をテーマに海外“プチ滞在”を勧めようと事業を思い立った。


 「かつて終末医療で使われる医療機器のメーカーに勤めていたことがあったため、ホスピスで働きたいと思っていました。しかし、その仕事に就くまで時間や費用面がかかること、自分にすぐできることがしたいという思いから、介護をやろうとホームヘルパー2級を取得したのです」
 ヘルパーとして在宅介護に従事、そこで多くの認知症の高齢者にも出会った。

 そんなある日、タイはチェンマイを訪れる機会があった。そこで長期滞在する生き生きとした日本人の姿を見て、「こんな生活もあるのか」と驚くと同時に、彼らの生活の基盤にあるタイ人の温かい心に触れたという。
 「タイにいても外国にいるという違和感を感じないんです。ここで少しでも暮らしを体験することで、認知症予防にもなるのではないかと思ったんです」

(写真=地元食材を販売している市場を見学)
 それから、タイ現地でサポートができる人材との信頼関係を築くために、タイと日本を何度も往復する日々が始まった。滞在中にどんなサービスが必要か、どのようにお金を使えばいいのかなど専門家の意見も聞いた。また、国際交流活動が盛んなグループに会い、活動を通じて生きがいを持つことの意義を学んだ。

 2004年に同社を設立以来、地元静岡に根差した事業を展開している。会員制とし、滞在経験者の声を聞いたりタイ文化に触れたりするサロン会やセミナー、1週間程度の体験ツアーを実施する。そのツアーには初心者に混じって滞在経験者も参加、そこで会員同志でアドバイスし合う雰囲気が生まれてきたという。
 「私が静岡に特化して活動しているのは、会員さんとどこまで信頼関係を築くことができるかを重視しているからです」


(写真=新鮮な果物、その場で作ってくれる惣菜を前にしては、つい買わずにはいられない)
 そもそも小林さんが事業を始めたきっかけは介護現場を経験したことだ。会員の将来を考えると、介護まで踏み込んだビジョンを描かなくてはと語る。
 「日本の将来の介護現場では外国人の手を借りなくてはならないでしょう。そういう状況でも海外滞在の経験があれば問題が少ない。さらに今、会員さんの親御さんの介護が必要な状況もあります。いつか、介護の負担を軽減させるために、家族でタイに行けるという環境も作りたいですね」

(写真=プチ滞在中、タイ語レッスンを受ける会員)
(2008.02.22)