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りらいぶジャーナル

憧れハワイ、過ごし方指南

新たな魅力 発信
りらいぶサークル連絡協議会がセミナー開催
充実ロングステイのポイント示す

 ハワイ・ロングステイの新たな魅力とより有意義な過ごし方をするための情報を提供しようと、りらいぶサークル連絡協議会が主催するセミナーが5月24日、東京・毎日ホールで開かれた。ロングステイ経験者が実体験から得た知識を伝えたほか、ロングステイサポートの情報、ハワイ大学の生きがいプログラムなどを紹介。また、ロングステイ経験者らによるパネルディスカッションではロングステイ成功の秘訣について意見交換した。

 本セミナーはマレーシア・キャメロンハイランドでロングステイする人たちの親睦団体キャメロン会(渡嶋八洲夫会長)、オリジナル旅行の企画や日本語ボランティアなどを行っているNPO法人ワールドステイクラブ(WSC、神山清英理事長)、そしてR&Iが相互に情報交換や交流を行う目的で立ち上げた「りらいぶサークル連絡協議会」で企画したもの。


 セミナーではハワイ州観光局の羽田三輝トレード・マーケティング・マネージャーが「気候が良い、治安が良い、親日的、先進医療が充実などロングステイには理想的な地だが、何もしないで過ごすことは困難。地元との交流を」と訴えた。


 ハワイでのロングステイ経験が豊富なNPO法人南国暮らしの会理事長の高田勝弘氏は「食事は地元の人が利用する店が良い。地元の人とあいさつを交わすことで親しくなれば、パーティーや食事に誘われることもある」とハワイ現地の生活に溶け込むことでの楽しみに触れた。また、島内を走るバスのフリーパスを利用することで行動範囲が広がると述べた。


 長年、航空会社に勤務した石川真澄氏は「温暖なハワイで過ごすのは健康増進にも良い。私もロングステイしたいと思い、みなさんのお手伝いもできればとサポートしていきたい」と事業としてもロングステイ・サポートに取り組んでいることを紹介した。


 ロングステイ入門編として、ハワイ大学ヒロ校との日本人シニア向け共同プログラム「ハワイ・ヒロスタイル」を展開する山崎美奈子氏は「大学の専門家によるアカデミックな知識を得られる。さらにクプナ(ハワイの高齢者)との交流も取り入れた。参加者は自分だけの『マイ・ハワイ』を作ってほしい」とアピールした。同プログラムはR&Iのりらいぶ推奨プログラムでもある。

●人間関係、適度な距離を
 引き続き行われたパネルディスカッションでは、キャメロン会の渡嶋会長、NPO法人南国暮らしの会の宮崎哲郎前理事長、WSCの松田副理事長がパネリストとして参加、尾崎浩一RJ編集長がコーディネーターを務めた。


 病気などによる医療面でのリスクを避けるための方法として「必ず海外旅行傷害保険に入ること」を前提としながら、「死亡保障よりも救援者支援を重視」(渡嶋氏)、「日本語ボランティアなど長期滞在の場合は第三者損害賠償を付加」(松田氏)など、それぞれ保険に対する見解を述べた。また「文字を指差しして医師とのコミュニケーションを円滑にできるよう小冊子を作成し、会員に配布。現地の流行病などをキャッチし、医師のアドバイスをメーリングリストで流す」(宮崎氏)などの工夫も披ろうした。

 さらに、これまでのロングステイで問題視される日本人同士の人間関係については、「退職後に新しい友人ができるという点では歓迎」(松田氏)されるが、「退屈さが“日本人ムラ”を作る」(渡嶋氏)という状況があることから、「適度な距離が必要」(宮崎氏)などとアドバイスしていた。
(2009.06.05)