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りらいぶジャーナル

Vol.10 梅雨時のむくみ防止に――とうもろこしと豆腐のみぞれスープ

 標準的にはとうもろこしやスイートコーンなどと呼ばれていますが、地域によってさまざまな呼び方がされています。日本方言大辞典によると267種もあるようです。例えば近畿地方では「なんば」といい、「南蛮黍(なんばんきび)」の略称とか。私は、幼い頃に「とうみぎ」と呼んでいたことを思い出しましたが、こちらは「唐黍(とうきび)」がなまって「とうみぎ」になったのでしょうね。

 蒸し暑い日々が続くと、どうしても冷たいものや水分を過剰に取り過ぎて胃腸の働きも悪くなってきます。そんなときには、滋養強壮があり、胃腸の働きを整える働きのある「とうもろこし」が体調を立て直す役割を果たしてくれます。きゅうりと組み合わせてからだの熱を取り、利尿作用を図ります。







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●材料(2人分)
とうもろこし 1/2本
豆腐 1/2丁
きゅうり 1本
万能ねぎ 適量
スープ 出し汁(昆布) 360cc
    薄口醤油 小さじ1/2
    塩 少々
    生姜(すりおろし) 適量

●作り方
①とうもろこしはこそげとる。豆腐は2センチの角切りにする。きゅうりはすりおろす。万能ねぎは小口切りにする。
②鍋に出し汁を入れて、沸騰してきたらとうもろこしと豆腐を入れ10分ほど煮て、きゅうりのすりおろしを加える。薄口醤油と塩、生姜のすりおろしを加えて仕上げる。万能ねぎをちらしていただく。

★バックナンバー★
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Vol.8 美肌に――新にんじんとりんごのスープ
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Vol.6 むくみ防止に――そら豆と新じゃがいものスープ
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Vol.4 疲労回復に――新キャベツと卵のスープ
Vol.3 イライラを鎮める――セロリのミルクスープ
Vol.2 身体を温める――ふんわり海老団子入り小松菜スープ
Vol.1 かぜ予防に――長ネギと生姜のスープ

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■からだに効く 薬膳熟語
六腑【ロップ】
 五臓六腑の「六腑」とは、胃、小腸、大腸、膀胱、胆及び三焦のことをいいます。三焦とは実在する臓器ではなく、体を3つのパートに分けて、横隔膜から上を「上焦」、横隔膜からお臍までを「中焦」、お臍以下を「下焦」と呼んでいます。

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【鈴木和代(すずきかずよ)】
Kazu Cooking Studio主宰。日本ベジタブル&フルーツマイスター協会認定講師(野菜ソムリエ)。現代薬膳コーディネーター。都内で毎月主催している「男の基本料理『さしすせそ』」「旬の食材でパワーアップ『家庭薬膳』コース」など料理教室を運営するほか、食品会社や学校給食などのレシピ開発、商品開発を手がける。