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「骨盤おこし」で身体が目覚める 一日3分、驚異の「割り」メソッド
りらいぶジャーナル
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子どもの「ありがとう」の声に生きがい――おもちゃドクターで生かされる第2の人生日本おもちゃ病院協会会長 嶋田弘史さん 壊れたおもちゃを修理する「おもちゃドクター」を養成するほか、全国のおもちゃドクターをネットワークし、情報交換や技術交流活動を行っている日本おもちゃ病院協会(東京都新宿区)。おもちゃを通じて子どもたちとの触れ合いに生きがいを感じてほしいと、会長の嶋田弘史さんはシニアの参加を呼びかけている。 ――日本おもちゃ病院協会とはどんな組織ですか。 ――おもちゃドクターはどんなことをするのですか。 「そもそもおもちゃドクターとは、近所の子どもたちの自転車やおもちゃなどを修理したり整備したりする世話好きな人から始まったのだと思います。また、かつては商店街などに個人経営のおもちゃ屋さんがあり、面倒見のいい店の主人などがその役を買っていました。 けれども現在、子どもたちはおもちゃのほとんどを大型店で購入し、壊れた場合はおもちゃごと新品に交換するというケースが多くなっています。店にも修理できる人がいませんし、新しいおもちゃが次々と売り出されるという早いサイクルにあっては、メーカーも修理するより新品と交換するという対応のほうが現実的なのです。 こうしたなか、私たちは全国の児童館、自治体の施設などを会場に定期的にボランティアでおもちゃ病院を開設し、子どもたちが持参したおもちゃの修理に当たっています。特に首都圏では大型玩具専門店「トイザらス」が積極的で、現在20店舗でおもちゃドクターが活躍しています。 しかし、ほとんどのおもちゃドクターは首都圏に集中しており、またどんなおもちゃも修理できるドクターは40名ほどで、それに準ずるドクターを入れても80名ほどしかいません。そこでさらにドクターを育成するために、地方でもおもちゃドクター養成講座を開催するなど人材育成に努めています。養成講座では、おもちゃドクターは何をするのかといった基礎知識から道具の解説、病院開業の仕方のほかに実習を行い、技術的な指導も行っています。テキストに協会が発行した『おもちゃドクター入門』(黎明書房)を使います」 ――特別な知識や技術が必要なのでしょうか。 「何も特別な技術を持った人しかできないような仕事ではありません。むしろ、誰にでもできることです。現におもちゃドクターの3割は技術職や製造職に携わっていたことのある人たちですが、おもちゃ専門の技術者はいません。あとの3割は営業や経理経験者、残りはさまざまです。ドクターにとって技術経験より何よりも大事なのは、子どもがかわいいと思えること、おもちゃが好きなこと、そして第2の人生を大事にしたいと思っていること、この3つなのです」 ――子どもたちとの触れ合いが第一のようですね。 ――協会ではどんなことをされていますか。 「協会では会員に対して新しい技術情報の提供や部品の調達、技術交流会、おもちゃ病院開設の支援などを行っています。一人ではなかなか修理の腕を上げることが難しいので、仲間を作って病院を開設したり交流を持ったりすることが必要です。そういうお手伝いをしていき、おもちゃドクターの輪を広げたいと思います」 しまだひろし●1938年生まれ。農業・産業機械メーカーを定年退職になる前から日本おもちゃ病院協会に入会、おもちゃドクター活動を開始。2008年6月から同会会長に。現在、地元浦安市を始め周辺地域を中心にドクターとして、またドクター養成に活躍中。 日本おもちゃ病院協会 |
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