Skip navigation.
りらいぶジャーナル

Vol.8 美肌に――新にんじんとりんごのスープ

 にんじんの種類には、普段使いしているオレンジ色の西洋種と東洋種があり、さらに東洋種には深い紅色の表皮で「金時にんじん(京にんじん)」と呼ばれるものがあります。西洋種に比べると肉質が柔らかくて甘みが強く、煮崩れしにくいので、お煮しめやなます、ちらし寿司などに欠かせないにんじんです。

 にんじんには、内臓を温め、潤し、血を補う作用や体力増強をはかり、冷え性や便通改善の働きもあります。
 また、栄養成分に豊富に含まれるβカロチンは表皮のすぐ下に多く含まれるので、皮は薄くむくか、皮付きのままで、加熱時は油脂と一緒に調理して食べると吸収率が高まります。







<< 新にんじんとりんごのスープ >>
●材料(2人分)
にんじん 100g
りんご 80g
スープ チキンスープ 400cc
    塩
    胡椒 少々
    生クリーム 大さじ1~2
    エキストラバージンオリーブ油 小さじ1/2

●作り方
①にんじんとりんごは薄切りにし、鍋にチキンスープとともに入れて20分ほど柔らかくなるまで煮る。  
②①をミキサーにかけてペースト状にし、鍋に戻して生クリームを加えて温め、塩、胡椒で味を調える。器に盛り、オリーブ油を少々かけていただく。

★バックナンバー★
Vol.7 動脈硬化予防に――グリーンピースとホタテ貝柱のスープ
Vol.6 むくみ防止に――そら豆と新じゃがいものスープ
Vol.5 スタミナアップに――ニラと鶏肉のスープ - 白味噌仕立
Vol.4 疲労回復に――新キャベツと卵のスープ
Vol.3 イライラを鎮める――セロリのミルクスープ
Vol.2 身体を温める――ふんわり海老団子入り小松菜スープ
Vol.1 かぜ予防に――長ネギと生姜のスープ

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

■からだに効く 薬膳熟語
五臓【ゴゾウ】
 五臓とは、肝、心、脾、肺、腎の5つの臓器をいい、それぞれの臓器だけをさすのではなく、それに関わる他の機能まで含めて5つに分類しています。例えば、「肝」は、肝臓だけでなく情緒や自律神経のコントロール、目などを含めます。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

【鈴木和代(すずきかずよ)】
Kazu Cooking Studio主宰。日本ベジタブル&フルーツマイスター協会認定講師(野菜ソムリエ)。現代薬膳コーディネーター。都内で毎月主催している「男の基本料理『さしすせそ』」「旬の食材でパワーアップ『家庭薬膳』コース」など料理教室を運営するほか、食品会社や学校給食などのレシピ開発、商品開発を手がける。