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りらいぶジャーナル

大学プログラムでハワイを満喫、生きがいを発見

ハワイ・ヒロスタイル
1週間コースを新設、ロコとの交流深める

 ハワイ島のハワイ大学ヒロ校が提供する「エドベンチャー・プログラム」は文字通り教育とアドベンチャーを組み合わせた教育プログラムだ。同大エドベンチャーチームとM.K.Y.グローバルマーケティング(東京都目黒区、山崎美奈子社長)が協力してこのプログラムを日本人シニア向けに構築したのが「ハワイ・ヒロスタイル」である。英語研修のほかに天体観測やフラ・ワークショップ、地元の人たちとの交流など大学を拠点にハワイ島の文化や人々の暮らしを体験するものだ。2週間と4週間のプログラムがあり、平日は1日おきにフリータイムを設けた。学びと生活のなかから、参加者自身の関心ごとや生きがい発見のきっかけを見出すことを目的とする。


 6月には1週間のダイジェスト版を催行する。6月7日にヒロ空港に集合、夜はウェルカムパーティーを実施、翌日から英語研修とフィールドワーク、12日夜に修了式とルアウ(ハワイ式パーティー)を行い、13日現地解散となる。

 特徴的なのは、ヒロの文化や日系人を始めとする地元の人々との交流を重視した内容だ。日本人シニアにヒロ文化を広め、ロコ(ハワイ現地の人)との交流を深めてほしいとの希望が大学側にあるという。

 エドベンチャー専任の講師が付き、フィールドワークひとつにも学問的な要素が盛り込められている。国立天文台のあるマウナケアで星空観察を行い、ハワイ大学イミロア天文学センターを見学してプラネタリウムで天体の解説を受ける。火山活動のようすはキラウエア国立公園ビジターセンターで、パシフィック・ツナミ・ミュージアムでは津波のメカニズムを学習、レインボー・フォールでは地質的な歴史や植物などについて学ぶ。


 ヒロの日常に触れることのできる朝市ファーマーズマーケットを散策したり、地元のシニアが集まるシニアセンターを訪れたりする。地域ごとに設置しているシニアセンターには毎日、元気なクプナ(老人)がフラ、ウクレレ、ラウの葉を編む手工芸ラウハラ、レイ作りなど思い思いの趣味を楽しんでいるという。そこでクプナたちと交流する。


 英語研修は日常すぐに使える「サバイバル英語」。ホテル、電話、緊急時などを想定した会話を練習する。
 2週間や4週間プログラムではさらに内容が濃く、フラ・ワークショップやシュノーケリングでの海洋生物観察のほか、クラフトフェアやレイフェスティバルなど地元のイベントにも参加する。時間にも余裕が持てるので、レンタカーで島内の村々や名所を巡るのもお勧めだという。

 最近公開された映画『ホノカアボーイ』はハワイ島北東の日系移民の町ホノカアを舞台に、日系人老女と日本人青年との交流、ロコ女性との恋を描いている。この映画からもハワイ島をうかがい知ることができる。
(2009.03.19)