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りらいぶジャーナル

人のために喜びを持って活動したい ――失敗は成功のもと、支部活動に生かす

NPO法人リタイアメント情報センター関西支部長 阿賀敏雄さん

 自己中心的な人を「ジコチュウ」と言いますが、私は友人からよく「タコチュウ」と表現されます。いつも相手中心、つまり他己中心に考える性格なんですね。


 例えば、自分の孫がかわいいと思うと同時に子育ての大変さが見えてきますから、バスでベビーカーの乗り降りで困っている人を見かけると率先して声をかけ、手伝わさせてもらっています。また、趣味の囲碁の集まりでの飲み会や友人とのハイキング、昼食会などでも世話役が大好きです。みなさんに喜んでいただくことは私にとっては苦でも何でもありません。少しでも誰かのお手伝いをしたいと思い、日々過ごしています。

 私は製造メーカーで主に営業をしていましたが、58歳で退職しました。その後、会社でもお世話になったので、これからはボランティアの時代だ、人の役に立つことをやろうと、大阪市内で団地の近くに事務所を借り、同僚たちとボランティア活動を始めました。ところが、失敗してしまったのです。

 内容は困っていることなら何でもするという助け合いサークルでした。庭のせん定もできる、英語が得意で教えることもできる人は英語が教えられる、介護で車いすでの移動を手伝うこともできるなど幅広く扱おうとしたのです。これが結局、活動の焦点を絞り切ることができず、手つかずのまま終わってしまうという残念な結果を招いてしまいました。大勢の方々からご協力いただいたことに申し訳ないと思うと同時に、ボランティアも失敗と成功とは隣り合わせ、きちんと考えて活動していかなければならないと肝に銘じました。

 ただ、やはり人の役に立つことを喜んで引き受けることが基本中の基本。私自身は健康を保つことと、喜んで活動することの両輪を回して、支部長を務めたいと思います。みなさんもR&Iのりらいぶの精神にのっとり、人生一度しかないのですから、思っていたことを実現してほしいと思っています。
(2009.01.09)