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りらいぶジャーナル

60歳定年後の私の生き方

 全力疾走後の定年。社会の歯車から外れることは実に耐え難い。あえて厳しい環境を求めて第三の人生はデイサービスと決めた。緊張の連続だが、実に心が癒される。歳が宝と知り、人間がこれほど素晴らしいとは――。4年間かかわって辞めるときは泣いた。

春霞きみとの縁胸に抱き新しき地に発つも哀しき

 この後、憧れた田舎暮らしの夢がかなう。2千坪の中に築200年の古民家がまぶしい。
 百姓の極意は道楽の心と聞く。大海原を航海して静かな港にたどり着いた境地か。土と戯れ満天の星を独り占め。永住も真剣に考えたが、これには後日談があり、またの機会に。
 愛妻と詩歌とバイクが一生の友か。読書、写真、旅行、登山、社会貢献もしたい。自分史も残したい。したいことは山ほどある。時間がほしい。はや定年から10年。念頭の詩。

卯の年が古希と重なる年の明け

 焦らず流れに身を任せる術はないものか。【植松彬】