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りらいぶジャーナル

食品偽装デタラメ記事に物申す

■言わせてもらおう 私の提言 -井口恒夫-

 また素っ頓狂な記事を出したものだ。
 週刊現代10月25日号が、葉山町の老舗「日影茶屋」の「“本日製造”は真っ赤なウソ 皇室ゆかり銘菓店の『冷凍』偽装『日付』改竄」というおどろおどろしいタイトルのデタラメ記事である。

 「『生菓子なのでその日のうちに食べて下さい』と謳いながら、その正体は冷凍であり、解凍翌日を製造年月日と改竄しているわけ」「凍餅を“生菓子”と偽り」とは驚いた。これを偽装工作と決めつけているが、冷凍保存していた生菓子は生菓子にはならないとの主張で、そうなら全国にある生菓子・洋菓子店などは大いに困ることだろう。

 「日影茶屋が悪質なのは消費期限の偽装工作を運送会社に請け負わせている点です」も呆れてびっくりの解釈で、表示記載業務を運送会社に請け負わせることが何か問題なのだろうか。何も問題はない。

 「“棚卸しの日を製造年月日”として起算し、でたらめな消費期限を設定しているのです」も訳がわからない論理。冷凍食品を解凍し、その解凍日から賞味(または消費)期限日を設定する場合、以前に解凍日をもって製造日とされるということを聞いた覚えがある。

 まだほかにもあるが、「少年法」が少女にも適用されるように、法規上では社会通念とは異なっていることなどを世間に偉そうに物言う商売人なら知っておくべきだろう。


【井口恒夫】退職後に10代の若者たちに混じり、専門学校で調理師免許取得。食品衛生の仕事に携わりながら、地元の少年補導員としても活躍中