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りらいぶジャーナル

タイで気ままにゴルフ旅

タイで気ままにゴルフ旅
R&I会員の企画で実施

 今年8月に定年退職となり毎日が日曜日の生活になりました。時間とノルマに追われる日々から開放され、目覚まし時計のない生活では、午前はゴルフ練習、ランチ後は昼寝、夕方はスポーツクラブが日課となり、さぞかしゴルフが上達するだろう!と考えておりました。

 が、しかし、昨年優勝した理事長杯の予選会で100の大たたき、まさかの最下位となり自信喪失、ひきこもり寸前状態のところ、R&I会員の山下雅史さんから「9月27日から6日間、タイで気ままなゴルフ滞在はどう?」とのお誘いを受けました。

 大変申し訳ありませんが、最初は大手旅行業者でもないので、少し眉唾的な不安がありましたが、騙されたら騙されたとき、これも運命、ケセラセラと腹を括って申し込みをしましたが、これが期待外れ?!の大満足ゴルフ旅行となりました。

 参加者はリタイア組で東京から3名、大阪から1名の計4名。それに企画者の山下さんと現地駐在員、竹内健さんの6名。みなさん初対面でしたが、参加者の人柄というのか、現役時代はそれなりの立場でお仕事をしていたのでしょうが、その古い兜と鎧は脱ぎ捨てて今の人間、そのままの姿で参加していただきました。そしてこのゴルフがさらなる結合剤となり、すぐにお互いが打ち解け楽しい旅仲間となりました。

 家内からは「紛争地域だから(?)と心配なので海外保険には十分な額をかけてください!」(何が心配かはわかりませんが)との特命でしたが、現地に到着するとタクシン派の赤シャツ・反派の黄シャツの問題は微塵にも感じることはありません。他国のニュースでは国中が騒動の渦中にあるような錯覚がありましたが、ほんの一部の地域で起こったことで、隣の地域では平常どおりの生活が営まれておりました。

 旅行企画者の山下さんは大手企業タイ法人の副社長を務めた人物で、その駐在期間に接待などで学ばれた特技でしょうか、歓楽街の裏の裏までを熟知し、その人脈も多岐に渡っておりますので、大手旅行業者が介入しないところへもご案内いただけました。

 肝心のゴルフですが、第1回目はバンコクゴルフ、その夜はそこのホテルに宿泊し、翌日も同じゴルフ場でラウンドをしました。

 キャディは1人に1人つきますので、キャディフィーの他に200バーツ(約600円)のチップが必要。私はその他バーディを獲得したら20バーツと勝手に決め、自慢になりますが私は合計60バーツのチップを上乗せしました。

 私の海外ゴルフのチップは基本手当てプラス成果手当てで支払うことを最初にキャディに話します。これを実戦するとキャディの働きがさらに良くなり、グリーン上のラインのアドバイスが俄然と違ってきます。

 このゴルフの後はバンコック市内のアパート形式のホテル、アデルフィーグランデに移動し、個室部屋に入り私は慣れない洗濯をいたしました。

 3回目のラウンドはトーナメントが開催される有名なタイカントリーでのプレイとなりました。私はハワイ・グアム・バリでゴルフをした経験がありますが、正直言ってこのタイカントリーに一番良い印象を持っています。少し前はビジターがプレイできなかったとのことですが、経済環境の悪化と旅行客の激減により、我々にもプレイするチャンスが回って来たようです。

 ここでのスコアーは最悪で、ミスターボギーと言われるようにパーオン3パット、パットが悪くなるとドライバーまで悪さが伝染しましたが、それでもゴルフは楽しい! 自分のスコアーが悪いのは自分のせいですが、これに怒り周囲の方々を不快にさせるようでは、良いゴルファーとはいえません。真剣になっても深刻になるなとは過去の上司の教え。この戒めを忠実に守り、どんなスコアーでもゴルフを楽しくプレイしております。

 私は香草のパクチがまったく駄目なので、タイ料理は――と思っておりましたが、屋台のラーメン屋から一般のレストランまで、価格も安くすべての料理をおいしくいただけ、東京に戻りましたら2kg太っておりました。

 スポーツと食事で疲れた身体を癒すため、裏通りの少し怪しい日本語で「タイ式マサージ」と表示された店に恐る恐る入りましたが、これが最高! チップ込みで400バーツ(約1200円)。2時間たっぷりカタコトの日本語でサービスされましたので、2度通いましたよ!(注・本当のマッサージです)

 夜の歓楽街は危なそうな目つきの方々が多く、私たちだけではとても歩けそうにありませんが、そこは山下案内人の力量発揮で、異様な世界を肌で感じることができました。この国の人口の10%がセックス産業に従事しているとか? 若くて可愛い女性たちがお立ち台の上で番号札を付けて踊っており、お客がお気に入りの女性番号を店に伝えると、店に500バーツ、その女性に2000バーツでテイクアウトが可能とのこと。次回はこれにチャレンジ?!できるか。郷に入れば郷に従え! リタイアしてもワクワク感を失ってはいけません。

 タイに行ったら「ニューハーフ・ショー」を観よ!と言われておりましたが、これが噂どおり凄いのですよ。私は言われるままについて行き、ショーの美しい女性を観て体幹がムラムラしましたが、後からあれはオカマショーと聞いて、そのレベルの高さに驚いた次第です。

 最後の日はココナッツファームとダムヌンサドゥアクの水上マーケット(運河の船が市場になっている)と鉄道市場(運行している列車の線路の上に市場がある)を観光しましたが、観光客が激減しておりますので商売人も必死! 結果的には観光だけで買うものはありません。鉄道市場は観光客相手ではなく、日々の食料などを地代の必要としない線路上で商いをしており、列車が来ると一時避難をし、列車が過ぎるとすぐに元の場所で商いをする。貧困の中でもたくましく生きるパワーが伝わる場所でした。

 少ない滞在でタイのすべてを知ることはできませんが、経済的には貧しくても、その貧しさから抜け出す努力をしていることは肌で感じることができました。
 東京に戻り一夜明けた後でも、友人を誘ってまたタイに行きたいと思っておりますので、今回の旅行は120点だったと思います。ぜひ、みなさんにも山下さんの企画をお薦めいたします。

 これもひとえに、リタイア組の頻尿を考慮して飛行機の座席を全員通路側に手配する気配りや土産選びにも価格と質を考慮して店を紹介していただけた、日タイ・ロングステイ・ネットワーク代表の山下様のご尽力に感謝申し上げます。コープクン!

 私の旅費は東京から成田までの交通費をも含めて総額21万円でした。タイにハマりそう!【豊住久】