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りらいぶジャーナル

野球を知的ゲーム的に解説

 6月17日、梅雨晴れ間の午後のひと刻、関西支部の定例セミナーが開かれました。会場はいつもお世話になっているラウンジ「志乃」。始まる前から20名以上の参加者の熱気がムンムンと、梅雨をふき飛ばす集いとなりました。

 講師は高校時代に野球部の名マネジャーだった横山雄二さん。内容は「野球ヘボ談義」と名づけられていました。

 横山さんの詳しい調査によれば、セミナー会場のある豊中市は全国高校野球大会発祥の地なのです。豊中グラウンドで大正2年、第1回の全国中等学校野球大会が開かれました。しかも野球だけでなく、高等学校の全国大会としてはラグビーもサッカーも豊中グラウンドがルーツであったということです。その後高校野球は甲子園に移りましたが、豊中市民としては全国に誇ってよい歴史であり、現在豊中グラウンド跡は立派なメモリアルパークになっています。

 横山さんの出身校である豊中高校は昭和3年に甲子園に一回出場したものの、残念ながらその後は出場できていません。横山さんの在学中は2回戦で八尾高校と対戦、3対1で惜敗しましたが、なんと八尾高校はその後甲子園に出て準決勝まで進んだそうです。豊中にあるもうひとつの桜塚高校は女学校でしたが、昭和41年、奥田投手を擁して有名な江夏投手と投げ合い勝利したこともあったそうです。

 最後に横山さんから今年の阪神は優勝できるかとの質問が参加者に投げかけられました。「してほしいが、無理だろう」という発言が多かったようです。横山さんも鍵を握るのは投手力と新井、鳥谷両選手の出来如何という結論でした。

 緻密なデータ分析と巧みな話術は「ヘボ談義」どころではなく、知的なゲーム感覚の解説セミナーとなり、日ごろ加齢現象の進んだ脳をピリピリ刺激して参加者一同大満足で楽しいひとときを過ごしました。【麻殖生健治】
(2010.07.07)