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りらいぶジャーナル

モニター「りらいぶ塾」  心弾んだ語り合い

「基礎解放」で新鮮なショックを体験

 「リタイアメント」とは実は「リセット」するための転換点であり、そこから本当の生きがいを見つけた「りらいぶ」が始まる。モニター「りらいぶ塾」が4月3、4日の2日間にわたって実施された。参加者は9名(2日共通は5名)。

 1日目は「意識のタイムスリップ体験 大好きな自分に戻ろう!」がテーマ。盛り上がったのが懐かしい駄菓子を食べながらのフリートーキング。とりとめもない話から、気持ちは一気に少年時代にさかのぼり、初対面の参加者同士でも話がはずむ。気持ちがほぐれたところで、講師の黒川ゆかり氏(ピュア代表取締役)の巧みなリードに従って、グループミーティングやカード選択方式などによる自己分析を通じて、本当にやりたいことを自分自身に問いかけていく。この場で結論を出す必要はなく、まずは手がかりをつかむことが狙いだ。

 参加者全員が新鮮なショックを受けたというのは2日目の「知らなかった素顔の自分発見」だという。明治座の俳優養成所、明治座アカデミーの稽古場で、演劇的手法を取り入れたワークショップだ。とはいえ、セリフをいったり芝居めいたことをしたりは一切ない。

 まず「鬼ごっこ」に似たゲームから始まる。何十年ぶりかの「身体を使った遊び」に、とまどうどころか、一気に夢中になっている自分に気づく。参加者がお互いの感覚や意識をシンクロさせたり、距離感を感じさせたりする「感性を揺さぶられる」ようなゲームと、心の内部を見つめるような瞑想的な時間を繰り返し、心のダムが決壊するような思いを味わうことができたという。

 講師の藤原啓児氏は明治座アカデミーで社会人や高齢者を対象とした「基礎解放プログラム」を指導してきた。そこでは組織の肩書きや経歴をゼロにして、個人としての自分を表現するためのコミュニケーション能力を発現させる。りらいぶ塾ではそれを「心のリセットプログラム」に応用した。

 このモニター塾の模様はマスコミでも報道され、りらいぶ塾のこれからの展開について関心が高まっている。

必要な語り合う“居場所”
誰でも気軽に参加、「りらいぶサロン」開設

 りらいぶ塾実行委員会ではりらいぶ塾の開講前に「まず年齢、性別、世代を超えて、人々が集まれる場が必要」と考え、6月から「(⇒R&I-Web)りらいぶサロン」を開設する。テーマ別の小セミナ―を開催するが、それ以外の時間は誰でも気軽に来て、人と出会い、語り、安心な情報が得られる場として機能する。

 りらいぶサロンでの活動を基盤に、今秋にはりらいぶ塾開講を目指して新しいネットワーク作りに取り組んでいく考えだ。
(2010.06.01)


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