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りらいぶジャーナル

アジアに介護地を求めて

=大場洋司 RJ特派記者(R&I会員)=

 私の友人が車いす生活者になって2年になります。介護されつつのんびりと優雅に過ごせる場所はないだろうか――。友人と海外にその場を求め、今回インドネシアのバリ島に行ってきました。

 その理由は、友人が過去2回もバリ島に楽しい思い出があること、そのうえRBJで、バリに日本人用の滞在施設でロングステイが楽しめるところがあると聞いたからです。私はバリ島は初めての訪問で好奇心も湧き、友人夫婦と私の家内とで7泊6日の旅に出ました。

 赤道直下で暑い島と思っていましたが、しのぎやすく涼しいところでした。雨季だったので1日1回はスコールがありますが 街には緑があふれて清潔な感じがしました。

 目的地「ケアリゾートバリ」は空港から迎えの車で1時間半。パンチャサリ村ブヤン湖を見下ろす標高1000メートルの高原にありました。コテージ風の一戸建て住宅が20棟あり、今も増棟していました。8年間でよくこれほどまでできたなというのが率直な感想です。

 一棟内は2LDKで、2つの寝室、大きな浴室、温水洗浄器付便器、冷蔵庫、電子レンジ、テレビ、応接家具が付き、実に清潔で使いやすい部屋だと実感しました。

 食堂には納豆ご飯、かつ丼などのメニューもあり、ホテルのスタッフは日本語を話します。物価が安いのもロングステイには好条件で、1泊3食で2人で1万円出してもお釣りがきました。

 ただ、敷地内はバリアフリーですが、高台なので坂道が厳しく車椅子での生活には力がいります。従業員の方がいつも親切に手を貸してくれたのはありがたかったです。もし介護付で生活するとしたら、4月から日本人従業員が2名常駐するそうですから安心ですし、現地の方に介護をお願いできるそうです。

 車で10分ほどで市場にも出られ、特に日本では珍しい果物が安く手に入ります。高原のきれいな空気、新鮮な高原野菜と果物、そのうえ温かい人情味あふれた地元の方々に囲まれて幸せな一日を過ごせます。また行ってみたい場所です。
(2008.03.24)