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りらいぶジャーナル

海外日本語ボランティア 心構え伝授

JICA経験者が情報提供

 海外でボランティアを実践したいというシニア層は多い。そうした志望者を対象に、NPO法人「シニアボランティア経験を活かす会」が情報提供と後方支援活動を行っている。12月17日に開催された交流会では、JICAシニア海外ボランティアで日本語教育に携わった横溝清子さんがその経験を語った。

 横溝さんはチリとパキスタンで活動した。「サポートがしっかりしていること、徹底して安全第一であることがJICAへの応募の動機になった。ただし健康診断が非常に厳しい」と健康管理が重要なことを主張、現地でも病気にならない体づくりが求められるという。応募の際の質問事項も技術的な教育の力量を問う項目であるため、「深く勉強する必要がある」と具体例を示して指摘した。また「学習者の質問の意図を的確にとらえ、即答できる力も必要だ」と説いた。さらに赴任先では現地人の日本語教師に対する教育指導も行うが、「教師は教師に教わることを嫌がる。間違いに気付かせるようなテクニックが必要」など教師との関係性も重要のようだ。
(写真=採用から研修、現地赴任と詳細な情報に聞き入る参加者)
 横溝さんは「とにかく経験が大事。自治体の日本語ボランティアでも何でも教えること」と数多く現場に立つことがJICAボランティア採用にもつながると語った。
 また男性教師について、「過去を引きずってはだめ。生活感覚を取り戻すことが必要」と言及。海外での生活を快適かつ安全に過ごすためにも、「郷に入れば郷に従え」の大切さを訴えていた。
(2009.12.25)