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りらいぶジャーナル

<40>現場だからこそ

 訳あって最近2回ほど、急に授業の変更がありました。1回目は朝9時に、「9時から始まる午前の授業をお願いします」と言われたこと。もう一回は、もう1つのクラスの会話テストが終わらず、昼休みも使ってテストを続けていたときに突然、「午後の授業をお願いします」と言われたこと。

 「えっ? ちょっと待って! 準備ができません」とは思いますが、でも、なんだかこの「急」にもちょっと慣れてきました。これも「中国特色」。

 現在は文法の授業で習った内容をメインに取り入れて授業を行っているので、急に変更されてしまうと、授業でやろうとしていた文法をまだ習っていないということもあります。

 こんなとき、以前やってきた授業が役に立ってきます。文法にこだわらず、自由に自分の考えを自分の使える言葉で表現すること。学生の話を聞くための授業です。まだまだ先生としての自信は全然ないのですが、お客様である学生に迷惑をかけるわけにはいきません。割と気楽に、自由にコントロールができるようになってきました。

 「先生」として、まだ1年経っていませんが、やはり何が起こるかわからない現場は人を成長させてくれるなあと、実感します。

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さんべ・きょうこ●短大卒業後、ホテルなどでのブライダル関係のプロデュ-ス会社を経て、ソフト開発会社での開発デザインおよび新人マナー研修業務などを歴任後退職。在職中に中国に魅せられ、北京や山東省を中心に度々訪問。開封市(河南省)での短期留学や大連への2カ月の出張経験などを持つ。