Skip navigation.
りらいぶジャーナル

人生の出発点、舞台から

明治座アカデミー、第10期生が卒業公演

 1年半におよぶレッスンを終え、節目のときを舞台で迎えた。多くのシニア層が青年らとともに演劇に飛び込み、新たな旅立ちをする。明治座アカデミー(明治座アートクリエイト、東京都中央区)第10期生、ミドルシニアクラスと青年部の総勢78名は11月8日、卒業公演を行った。
 演目は小幡欣治作「あかさたな」から3場、山本周五郎原作「夜の蝶」より「人でなし」。明治末期から大正初期、20人の愛人を持ち、全支店長にその愛人らを置くという豪傑な男、東京・浅草の牛鍋屋「あかさたな」主人と愛人や子どもたちが引き起こす騒動を描く喜劇「あかさたな」では、個性ある登場人物を巧みに演じていた。
 「人でなし」は江戸中期の深川万年町の居酒屋を舞台に、常連客らと旅の男、そして悲運な娘の物語を語る酔いつぶれの老人を演じた。
 緊張感あふれる舞台だったが、演じきった役者の卵たちに盛大な拍手が送られていた。
 卒業生の一人は「レッスンの過程で本当にこれまでの鎧を脱いだ感じ。自分に新たな息を吹き込ませた」と語っていた。
 明治座アカデミーでは第14期のレッスン生を募集中。2010年4月からスタートする。

(「あかさたな その一 ~日記~」)
(「あかさたな その二 ~家族会~」)
(「あかさたな その三 ~人力車~」)
(「人でなし」)

(2009.11.30)