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りらいぶジャーナル

<36>ほんの少しの勇気は大きな一歩

 8月から東忠社員向けの会話クラスが発足しました。徐々に増え、現在は初級班1つと、中級班が3つあります。現在人材には私を含めて3人の日本人先生がいるので、私は担当ではないのですが、たくさんの社員の方が、「もっと日本語が上手になりたい」と思っていることがわかりました。

 ほんの少しの勇気のある人は日本語で話しかけてきます。自分も中国語を勉強してきて、また語学を教えてきて痛感しているのが、この「ほんの少しの勇気」。ですが、本人にとっては大きな勇気です。「自分の語学が本当に通じるのか」「拒否されたらどうしよう」という不安でいっぱいなのですから。でもこれを克服するだけで非常に大きな進歩があります。だから私は日本語で話しかけてくる人にはなるべく丁寧に対応するように心がけています。

 私の信念は「会話は意味が相手に伝われば良い」というものです。多少文法が違っても、意味がわかれば会話は成立します。もちろん間違いは修正しますが、致命的な間違い、たとえば「彼女からあげました」のは「あげた」のか「もらった」のかといったようなこと以外は、時間をかけての修正はしません。私がここにいる間に、できるだけ教科書通りにいかない「日本人との普通の会話」の練習相手になりたいと思っています。

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さんべ・きょうこ●短大卒業後、ホテルなどでのブライダル関係のプロデュ-ス会社を経て、ソフト開発会社での開発デザインおよび新人マナー研修業務などを歴任後退職。在職中に中国に魅せられ、北京や山東省を中心に度々訪問。開封市(河南省)での短期留学や大連への2カ月の出張経験などを持つ。