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りらいぶジャーナル

<31>とにかく話すレッスン

 新しいクラスが始まりました。8月初旬から18名のクラス、それからひと月遅れの9月中旬から23名ほどのクラスの会話授業も始まっています。
 以前の「夜の授業」は昼間の日本語の先生の授業の「プラスアルファ」だったので少し気が楽でしたが、今回は私が昼間の日本語の先生です。つまり彼らにとって唯一の日本人の先生となります。責任の重さが違います。

 文法の授業では最初の1週間で50音図の読み書きを習い、次の1週間は文法を習って、その次の週から週1回会話の授業が始まります。まだ形容詞を習ったばかり(クラスの一方は形容詞も習っていない)という状況で、本来私が使うべき「新日本語の中級」という会話の教材なんて、まだまだ使えるとは思えません。とにかく彼らが習った文法を使って日本語を口にする練習、聞き取る練習、そしてやはり発声にはこだわって、日本人がわかる日本語を話すことをひたすら繰り返し練習するしかありません。

 彼らの実力を確認するために、最初の授業で私は自分の名前だけ言った後は、学生から私に質問をしてもらいました。知っている文型を駆使するだけでもやりとりはできるんだよ、ということは伝わったと思います。

 習った言葉を使ってみたいという「やる気」をたくさん引き出して、効率のよいレベルアップのためにがんばります。

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さんべ・きょうこ●短大卒業後、ホテルなどでのブライダル関係のプロデュ-ス会社を経て、ソフト開発会社での開発デザインおよび新人マナー研修業務などを歴任後退職。在職中に中国に魅せられ、北京や山東省を中心に度々訪問。開封市(河南省)での短期留学や大連への2カ月の出張経験などを持つ。