桑葉の有効成分に注目
健康維持と農家支援につながる
桑葉100%で何ができるかを追求し、生まれたという桑の葉茶商品群。原料の桑葉には特有成分DNJ(1-デオキシノジリマイシン)やカルシウム、カリウムなどの豊富なミネラル、必須アミノ酸などが含有されていることがわかった。
そもそもは神奈川県との共同研究で明らかになったとトヨタマ健康食品株式会社・野田信三マネージャーは話す。「1990年に神奈川県の第一次産業の活性化を目指した研究プロジェクトのメンバーとして、親会社で食品添加物などの開発を行っている豊玉香料株式会社が参加していました。そのとき蚕糸試験場から桑葉を扱いたいとの申し出があり研究が始まったのですが、その結果、桑葉の成分と機能が明らかになったのです」
DNJは小腸内の糖分解酵素を強力に阻害する働きがあるほか、コレステロールと中性脂肪の改善にも役立つといわれている。健康には欠かせないものとして、糖尿病患者の料理教室でも紹介しているという。
「パウダーはご飯に振り掛けるなど食事と同時摂食するとよいでしょう。お茶は日本茶と同じ製法で、静岡の製茶メーカーからも評価をいただいています」
桑葉は健康食品として有用なだけでなく、養蚕農家支援としても注目されており、同社の原料調達も全国に広がっているという。
販売は同社のほか全国の百貨店健康食品コーナー、薬局などで取り扱っている。
(2009.09.28)