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りらいぶジャーナル

<27>これぞ中国式? 追加授業に大わらわ

 7月から急きょ週4回、昼間の会話授業が追加されることになり、大変です。企業が仮採用した試用期間の社員研修で、10名ほどの学生に日本語会話の授業をすることになりました。

 全員、元東忠人材の卒業生です。全員最低3級は持っていることを前提にした1回2時間、週4回を全24回程度、2カ月弱にわたる授業スケジュールを組むことになりました。

 まず一番に困ったことは、学校側から何の要求も出されなかったことです。「このクラスをお願いします」と言われただけ。クラスの人数という最低限の情報から、私は何を教えればいいのか、企業側の要求は何なのか、という最大の目的まで、すべて私から質問をしないと何も提示されません。

 次に困ったことは、「授業は今度の火曜日から」といわれたのが前の週の金曜日の夕方だったということ。さらに「今日中に2カ月のスケジュールを出してください」といわれたので、さすがにこれは断りました。

 どんな教材を使用して、何を教えれば良いのか、私の勝手な判断に委ねられています。自由といえば聞こえはいいですが、2カ月後に学生たちには再面接があり、そこで本採用が決定するので、私にも責任があります。これが中国式かと思えばそれまでですが、これから少々強気に出て、いろいろと戦う覚悟が必要なようです。

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さんべ・きょうこ●短大卒業後、ホテルなどでのブライダル関係のプロデュ-ス会社を経て、ソフト開発会社での開発デザインおよび新人マナー研修業務などを歴任後退職。在職中に中国に魅せられ、北京や山東省を中心に度々訪問。開封市(河南省)での短期留学や大連への2カ月の出張経験などを持つ。