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りらいぶジャーナル

善玉菌の働き活発に

スリランカ産コタラヒムブツの健康食品

 食物が体に取り込まれると、その食物に含まれる炭水化物やタンパク質、脂肪などが消化酵素によって分解される。これは体内に吸収しやすい大きさの分子にするためだ。

 例えば炭水化物(糖質)を摂取すると、腸内ではグルコース(単糖類)に分解される。グルコースは人間が活動するためのエネルギー源として重要な物質なので、小腸で吸収されて血液によって肝臓や筋肉に蓄えられたり、脳に運ばれて活動に使われたりする。

 だが、糖質を取り過ぎると、余分な糖質は脂肪となって体内に蓄積する。そこで腸内で余分な糖質は吸収しないような働きかけがあればよい。腸内の消化酵素α-グルコシターゼは二糖類マルトースをグルコースに分解して吸収しやすくするのだが、スリランカ原産の植物であるサラシア属コタラヒムブツがこの働きを阻害することが城西大学薬学部の研究で明らかになったという。

 さらに、未分解の糖質が腸内のビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌の栄養となるため、腸の活動が活発になる。これらの作用により、血糖効果作用と便通をよくする効果が見込まれる。


 コタラヒムブツはスリランカの伝統医療アーユルヴェーダで糖尿病の妙薬として使われてきた。コタラヒム販売株式会社(東京都中央区)ではこのコタラヒムブツを原料とした「スーパーコタラヒム」を製造、販売している。糖尿病患者や便秘で悩む女性、ダイエット、飲酒量の多い男性などに喜ばれているという。腸内活性を高めることで、健康維持が図れそうだ。
(2009.8.19)