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りらいぶジャーナル

<19>歌好き中国人とJポップス

 中国の人は本当に歌が好きです。一緒に歩いているときにも突然歌い出します。授業でも勝手に「罰ゲーム!」という感じで歌ってくれます。

 あと1カ月ほどで卒業する学生が就職問題で少々ストレスを抱えモチベーションが下がってしまっているとき、「知っている日本の歌は?」と聞くと、中国でカバーされているポップスをいくつか挙げてくれました。その中で私が知っている中島美嘉の「雪の華」をピックアップして2、3回授業で歌ってもらいました。歌詞カードを配って読みと意味を説明。全員とても楽しそうに参加していました。

 もう一つのクラスにも同じくカバーされているKiroroの「未来へ」を試してみましたが、同様に楽しそうでした。こちらの曲の方が歌詞が単純で理解しやすいかもしれないと感じました。

⇒外での気晴らし授業
 大人も子どもも同じように楽しいこと、面白いことが大好きで、にぎやかなこと、人がたくさんいることを「良いこと」と思うようです。私たち日本人が「うるさい」と思うことも「にぎやか」と言います。アパートの階段を上り下りしながら一人で大声で歌っているのもよく聞こえるので、この国が隣人トラブルを起こす日が来ることは今の状況からは想像できません。でも朝早くからの花火の習慣を「良くない」と言う若い人もいることから、いつかきっと日本と同様のことが起きるかも、と漠然と感じています。

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さんべ・きょうこ●短大卒業後、ホテルなどでのブライダル関係のプロデュ-ス会社を経て、ソフト開発会社での開発デザインおよび新人マナー研修業務などを歴任後退職。在職中に中国に魅せられ、北京や山東省を中心に度々訪問。開封市(河南省)での短期留学や大連への2カ月の出張経験などを持つ。