Skip navigation.
りらいぶジャーナル

小説ミコト

オカベ竜伯著(個人書店)840円

 ペーパー・ディスプレイに「命」を吹き込まれた「ミコト」。主人公健太の兄が研究対象としている人工知能である。

 夏休みのある日、健太はミコトを持っておばあちゃんの家に遊びに行く。ところが帰りの新幹線でミコトの入ったかばんがすり替わってしまい、ミコトは行方不明に。そこへかばんを間違えたという老紳士が現れ、無事ミコトは戻ってくる。

 すると回復したミコトの記憶から、老紳士に関わる情報と健太が夏休みにおばあちゃんから聞いた話が不思議な接点を結んだ。生物、生命、物質、エネルギーといった科学的知識を織り交ぜながら挑戦した著者初のファンタジー小説。