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りらいぶジャーナル

発掘で夢を掘るんだ

ウズベキスタンで発掘調査する
加藤九祚さん

 「発掘作業は土方だよ」と笑う加藤九祚さん。退職後、一貫してウズベキスタンで発掘調査を行っている。

 加藤さんは戦時中、シベリアで捕虜生活を送った際、中央アジアに興味を持ち、帰還後は出版社に勤務する傍ら、中央アジアの考古学調査・研究の紹介を始めた。


(写真=発掘の拠点となる「加藤の家」)


 創価大学の記念事業で発掘を提案、「何であれ学問も新しいことをするのが基本。新しいことは至難の業だけれども、土のなかから出てくるものは”NEW“なのだから、そこからまた”NEW“に繋がる」と語る。それから十数年、紀元前後の巨大な仏教寺院跡、カラテパ遺跡を掘り続けている。

 そして今秋10月、加藤さんは新たにカラバーク遺跡の発掘調査に挑む。それに合わせ、発掘支援のツアーも企画された。ツアーは来春催行される。

【Views「旅は生き方探しの場――シニアに体験してほしい個人旅行」記事参照】

 「発掘はもちろん、ただ見ているだけでもいい。現場に来て、何か突っ込んでできることを見つけたい、意義ある仕事をしたい、そんな思いを持った退職者に来てもらいたい」
 掘って出てくる夢を見つけるんだ――。加藤さんの眼はそう訴えている。
(08.09.01)