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りらいぶジャーナル

相互扶助による“善”循環型社会の構築を

国連支援交流協会
傘下に市民フォーラム

 人類の世界平和と共存共栄を願う国連憲章のもとで20年にも及ぶ社会貢献活動を推進してきたNPO法人国連支援交流協会(FSUN、東京都千代田区)傘下に、「メディカル市民フォーラム支部(MFGC)」が誕生した。社会的弱者の健康、医療面をサポートすることを柱としたこの市民パワーは昨年末の設立当初から賛同者の輪が広がり、シニアのサポートという観点からR&Iが協力していくことも決まった。4月25日には設立記念フォーラムも開催される。

 メディカル市民フォーラム支部の活動は女性・子ども・障害者・高齢者の支援が核となる。決して万全とはいえない我が国の医療、福祉行政、さらに食の安全や貧困な介護政策などを市民の力で改善していくこと大きな目標である。

 組織は各分野の委員会で構成されている。まず「統合・代替医療推進委員会」。ここでは西洋医学の限界を認識し、国際的な伝統・代替医療の必要性を広く啓蒙していく。他に介護医療、福祉の支援事業を行う「介護福祉メディカルサポート推進委員会」、地球全体として食の問題を考える「国際食育支援委員会」、さらに「脳力機能開発委員会」「子育て支援推進委員会」「障害者支援推進委員会」「高齢者・シニア支援委員会」などがあるが、個性的ともいえるのが「ナイチンゲールスピリット委員会」だ。これはこの活動への賛同者のなかから、支援対象者が的確に各種支援を受けられるように橋渡しする、いわばコンシェルジュの養成機関といってよい。こうしたさまざまな活動を通じて、いかに市民パワーを結集していくかがこの組織の命題となろう。
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MFGC設立にあたって
国連支援交流協会理事
四角恒帆


 健やかなる日本の未来を構築するために、いったい私たちに何ができるというのでしょうか。
 自分にとって何が大切で、どのような生き方をすべきかを今こそ問われているような気がします。私たちの行動そのものが現在の日本を創り上げているということを自覚し、一人ひとりが自己責任をもって生きていくべきなのです。

 福祉国家と思っていた日本は、今や社会保障による老後への不安と行き詰った行政への不信に満ち、いつどこで日本の方向性が間違ったのかと残念でなりません。金融資本主義は崩壊し、効果効率だけがすべての物差しでないということを日本国民は気づき始めています。みんなが平等に与えられている生きる権利として、健康をテーマに草の根の市民運動で教育啓蒙活動をしていこうと、「国際統合医療市民機構」という組織を立ち上げましたが、このたびNPO法人国連支援交流協会のもとで、「メディカル市民フォーラム」として活動を開始することになりました。

 国連支援交流協会としての活動の機軸は「相互扶助と国際相互理解」です。この趣旨に沿って「社会的弱者(女性・子ども・障害者・高齢者)の人権」と「人と地球の健康」をテーマに市民運動を推進していきたいと考えています。

 すべての人間が利他の精神を持って、他者のことを思いやりながら生きていくことの尊さを具現できる組織として、善循環社会の構築をめざす決意です。一人でも多くの方の参画をお待ちしています。
(2009.4.18)